侍ジャパン選出の佐々木泰、1軍デビューで大器の片鱗を見せる

広島のドラフト1位・佐々木泰が1軍デビュー。無安打に終わるも、新井監督はそのポテンシャルを高く評価。

2025年5月20日、マツダスタジアムで行われたセ・リーグの広島対ヤクルト戦で、広島のドラフト1位・佐々木泰内野手(22)が「7番・三塁」として1軍初出場を果たした。デビュー戦は3打数無安打に終わったが、右中間へ痛烈な当たりを放つなど、大器の片りんを見せつけた。

佐々木は最後までフルスイングを貫き、特に6回1死二、三塁からの第3打席では、先発・ランバートが投じたナックルカーブにバットが空を切った。好機で痛恨の三振も、コイ党からは拍手が湧き起こった。

「まだルーキーだから、いい意味であまり期待されていなかったというか…。あそこで“ああ~”(というため息)だったら期待されていると思う。あれが“ああ~”となるぐらいの一人前のプレーヤーになりたい」と佐々木は語った。

1点優勢で迎えた2回無死二塁からの初打席では、外角のカットボールを捉えた大飛球を右中間へ放ったが、右翼手・増田のグラブに収まり、佐々木は頭を抱えた。4回1死からの第2打席も遊ゴロに終わったが、3打席すべてで貫いた力強いスイングは光った。

「意外とリラックスして打席には入ることができた。(2回の1打席目は)本塁打にしたかった。あれが本塁打だったら今日は100点ですけど(自己評価は)0点です…」と自己評価は厳しかった。

新井監督も心技体を含めたポテンシャルを高く評価し、「しっかりスイングできるところと、ミートポイントの幅も広いので対応力もあると思う。何より雰囲気があるし、気持ち的な強さというのも見えるので、本当に楽しみ」と期待を寄せた。

待ちに待った晴れ舞台に合わせ、家族も岐阜県大垣市から応援に駆けつけていた。2軍戦で好調を維持していた数日前に父・貴さんは「調子いいね~」とLINEを入れたという。だが、佐々木からは「とにかく今は必死なの!」と返信があった。1軍で結果を残したいという強い気持ちが、短い言葉にも込められていた。

3月5日のDeNAとのオープン戦(横浜)で走塁中に左太腿裏を痛めて戦線離脱。出遅れた黄金新人がようやく新たな一歩を踏み出した。「2軍とは違って、甘い、打てる球が来なかった。甘い球を打てる力をつけていきたい」。“ほろ苦デビュー”が、今後の糧となる。

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