八村塁が描く日本バスケの未来:NBAコーチも驚愕の熱狂「THE SHOWCASE」
八村塁が主催した「THE SHOWCASE」で、日本バスケの未来を切り開く熱狂の3日間をレポート。NBAコーチも絶賛したその内容とは?


八村塁が描く日本バスケの未来
米プロバスケットボール(NBA)レイカーズの八村塁が主催するプロジェクト「BLACK SAMURAI2025」が、愛知・名古屋のIGアリーナで3日間にわたって開催されました。最終日には、八村が日本バスケのために考えたスペシャルイベント「THE SHOWCASE」が行われ、1万510人もの観客が詰めかけました。その熱気は、元レイカーズ・アシスタントコーチのフィル・ハンディ氏も舌を巻くほどでした。
中高生同士のエキシビションマッチ
メインイベントは中高生同士のエキシビションマッチ。プロのリーグ戦にも負けない熱気がアリーナを包みました。2日間行われたバスケ指導キャンプの参加者153人の中から選抜された男子16人、女子12人の中高生が「チームRui」「チームPhil」に分かれて激突。華麗な個人技や、急造チームとは思えぬ見事な連係に、客席からは「エグイ」「本当に中学生?」と感嘆の声が漏れました。
八村とハンディ氏の指揮
両軍の指揮を執った八村とハンディ氏もバチバチ。最後の1秒まで勝ちにこだわり、タイムアウトを連発したり、ファウルゲームを仕掛けたりと本番さながらの展開でした。キャンプでも何度も強調された「競争心」を全員がむき出しに。49-48と1点差の熱戦となった男子の試合は、1万510人の観客が固唾を呑んで見守り、終了のブザーとともに敬意がこもった拍手が鳴り響きました。
世界基準を目指す覚悟
日本バスケを“世界基準”にするために――。八村が今まで学んできたことを次世代を担う選手と全国のバスケファンに伝え、日本バスケ界のさらなる発展に貢献することを目指したプログラム。八村は普段から全体練習前に実践している20分間のワークアウトも実演しました。息つく暇はフリースローのときだけ。全ての動きに意図を持たせた無駄のない効率的な練習は、「量より質」を体現していました。
八村が掲げたテーマ「覚悟」
八村は今回のテーマに「覚悟」を掲げました。トップレベルの選手になるためには、目標に向かって地道な努力を続けなければならない。中高生に向けてそれを伝えると同時に、指導者やスタッフら関わる人たち全てが“世界基準”にならなければ、世界と戦えないというメッセージも送りました。日本バスケを少しでもよくしたい――。八村のそんな覚悟が伝わる3日間でした。
NBAコーチも絶賛
レブロン・ジェームズやカイリー・アービングらも指導してきたハンディ氏は、「15年ほどNBAでコーチをしてきて様々なアリーナを訪れたが、本番の試合でもないのにこれだけの熱気は素晴らしい」と絶賛。「世界中でキャンプをやってきたが、これまでの経験でもトップレベルの素晴らしいキャンプだ」と八村が作り上げた光景を称えました。