日本陸上選手権2025:男子100メートル予選で波乱、サニブラウンと柳田大輝の苦悩

2025年日本陸上選手権の男子100メートル予選で、サニブラウンと柳田大輝が予選敗退。サニブラウンは怪我を押して出場も、柳田はフライングで失格。

2025年7月4日、東京・国立競技場で開催された日本陸上選手権の男子100メートル予選は、波乱の幕開けとなりました。世界選手権2大会連続入賞のサニブラウン・ハキーム(26)は、右股関節の怪我の影響で10秒45の7組4着で予選落ち。一方、アジア選手権2連覇の柳田大輝(21)は不正スタートで失格し、涙を流しました。

柳田大輝の失格

柳田は、観客の視線が注がれる中、号砲の直前に身体が動き、前に倒れるように崩れました。係員がレッドカードを提示し、初優勝を目指した日本選手権は一本も走ることなく幕を閉じました。柳田は「スタートすらできなかった。頭の中が真っ白になった」と語り、その悔しさを滲ませました。

サニブラウンの奮闘

サニブラウンは、先月26日の練習で痛めた右股関節上部の骨挫傷で全治3週間の診断を受けながらも強行出場。しかし、「片足で走っているようなもの」とスピードに乗れず、10秒45で予選落ちしました。それでも、「できるだけの精いっぱいはやった」とすがすがしい表情で振り返りました。

世界選手権出場の可能性

男子100メートルの世界選手権出場枠は最大3。現状で参加標準記録(10秒00)をクリアしているのはサニブラウン(9秒96)のみ。世界ランキングでも日本勢最上位はサニブラウンの17位(3日現在)。ほかに世界選手権出場圏内にいるのは柳田大輝だけ。今大会で決勝に残った選手が8月24日までに標準記録に届かず、世界ランキングでも出場資格を得られなければ、サニブラウンは代表入りの可能性があり、柳田も今後の自身や他の選手の成績次第となります。

この日の競技は、多くの観客にとって衝撃的なものとなり、スタンドは騒然としました。今後の展開に注目が集まります。

次に読むべきもの

【陸上】沖縄全中女子2025:今村好花の連覇へ、北村環奈の200mに注目
陸上

【陸上】沖縄全中女子2025:今村好花の連覇へ、北村環奈の200mに注目

2025年沖縄全中女子陸上競技大会で、今村好花の連覇と北村環奈の200mに注目。中学記録更新の可能性も。

徳田由美子が語る陸上競技の真髄:人生の一部としての挑戦
陸上

徳田由美子が語る陸上競技の真髄:人生の一部としての挑戦

元800m日本記録保持者の徳田由美子が、陸上競技を人生の一部として捉える重要性を語る。

サニブラウン・ハキーム、骨挫傷を乗り越え世界選手権へ挑戦
陸上

サニブラウン・ハキーム、骨挫傷を乗り越え世界選手権へ挑戦

サニブラウン・ハキームが右股関節上部の骨挫傷を負いながらも、陸上世界選手権への出場を決意。その強い覚悟と挑戦に注目。

34歳の飯塚翔太、陸上界のベテランが挑む世界選手権への道
陸上

34歳の飯塚翔太、陸上界のベテランが挑む世界選手権への道

34歳の飯塚翔太が、陸上界でのキャリアを振り返りながら、世界選手権への出場を目指す情熱を語る。

【陸上】清山ちさと、左手骨折を乗り越え世界選手権へ挑戦!九州選手権で最後のチャンス
陸上

【陸上】清山ちさと、左手骨折を乗り越え世界選手権へ挑戦!九州選手権で最後のチャンス

34歳の清山ちさとが左手骨折を乗り越え、世界選手権東京大会への出場を目指す。九州選手権で最後のチャンスに挑む。

太田智樹のハーフマラソン1時間切りと最大の挫折を乗り越えた軌跡
陸上

太田智樹のハーフマラソン1時間切りと最大の挫折を乗り越えた軌跡

太田智樹がハーフマラソンで1時間切りを達成し、最大の挫折を乗り越えたストーリー。彼の競技人生と今後の目標について詳しく紹介。

泉谷駿介、ハードルと走り幅跳びの二刀流で世界選手権を目指す
陸上

泉谷駿介、ハードルと走り幅跳びの二刀流で世界選手権を目指す

泉谷駿介選手が110mハードルと走り幅跳びの2種目で日本選手権に挑戦。世界選手権代表を目指す意気込みを語る。

金子斐音が16年ぶり中学新記録で全中男子400mを制覇!沖縄全中で48秒16の快挙
陸上

金子斐音が16年ぶり中学新記録で全中男子400mを制覇!沖縄全中で48秒16の快挙

金子斐音が沖縄全中で16年ぶりに中学新記録を樹立し、男子400mを制覇。48秒16の快挙で目標達成に喜びを爆発させた。

田中佑美が劇的な勝利!女子100m障害で世界選手権代表に内定
陸上

田中佑美が劇的な勝利!女子100m障害で世界選手権代表に内定

2025年日本選手権で田中佑美が女子100m障害で劇的な勝利を収め、世界選手権代表に内定。寺田明日香も感慨深いレースを振り返る。

田中希実、4年連続2冠達成も世界への挑戦は続く 日本選手権で見せた覚悟
陸上

田中希実、4年連続2冠達成も世界への挑戦は続く 日本選手権で見せた覚悟

田中希実が日本選手権で4年連続2冠を達成。しかし、彼女の目は世界に向かっている。今後の挑戦に注目。

村竹ラシッドが日本人初の12秒台を達成!パリ五輪金メダルを超える驚異の記録
陸上

村竹ラシッドが日本人初の12秒台を達成!パリ五輪金メダルを超える驚異の記録

村竹ラシッドが男子110mハードルで日本人初の12秒台を達成し、パリ五輪金メダルを超える驚異の記録を樹立。

泉谷駿介、男子110メートル障害で日本一!幅跳びの未来は未定だが、世界陸上に向けて全力疾走
陸上

泉谷駿介、男子110メートル障害で日本一!幅跳びの未来は未定だが、世界陸上に向けて全力疾走

泉谷駿介が男子110メートル障害で2年ぶりに日本一を獲得。幅跳びの予定は未定だが、世界陸上に向けて全力で挑む。

田中希実、史上初の6連覇達成!1500mと5000mで世界選手権代表に
陸上

田中希実、史上初の6連覇達成!1500mと5000mで世界選手権代表に

田中希実が日本選手権で史上初の6連覇を達成し、1500mと5000mで世界選手権代表に選ばれました。

【陸上】日本選手権最終日:鵜澤飛羽の200m日本人初19秒台挑戦、田中希実の4年連続2冠目指す大激戦
陸上

【陸上】日本選手権最終日:鵜澤飛羽の200m日本人初19秒台挑戦、田中希実の4年連続2冠目指す大激戦

2025年日本選手権最終日、鵜澤飛羽が200mで日本人初の19秒台を目指し、田中希実は1500mで4年連続2冠に挑む。

織田裕二が語る東京世界陸上2025:34年ぶりの感動と期待
陸上

織田裕二が語る東京世界陸上2025:34年ぶりの感動と期待

俳優の織田裕二が東京世界陸上2025への期待と34年ぶりの感動を語る。スポーツの魅力を再発見する貴重な機会。

Load More

We use essential cookies to make our site work. With your consent, we may also use non-essential cookies to improve user experience and analyze website traffic. By clicking "Accept," you agree to our website's cookie use as described in our Cookie Policy.