【甲子園】東京対決!関東第一vs日大三、小倉全由監督が語る勝敗の行方

第107回全国高校野球選手権準々決勝で関東第一と日大三が15年ぶりの東京対決。小倉全由監督が両校の戦略と勝敗の行方を語る。

甲子園での東京対決、関東第一vs日大三

第107回全国高校野球選手権の準々決勝が19日、甲子園で行われます。第2試合では、関東第一(東東京)と日大三(西東京)による15年ぶりの東京対決が実現します。両校で監督を務め、春夏22度の甲子園に導いた小倉全由氏(68=侍ジャパンU18代表監督)が、日刊スポーツの取材に応じ、特別な思いを込めて東京対決を占いました。

小倉全由監督のコメント

「日大三と関東第一。監督として携わった学校同士が甲子園の準々決勝で対戦する。どっちに勝ってほしいなんて言えないしなぁ。両方とも思い入れのある学校で、感慨深いよね。関東第一の米沢監督は教え子で。日大三の三木監督は自分と26年間一緒に日大三を率いた。どちらが、なんて言えない。難しいですね(笑い)。」

関東第一の戦略

関東第一は機動力が売り。しっかり足を絡めるし、いいバントをする。こういうところが、関東第一が確実にチャンスをものにする野球かな。派手さはないけど、いいところで得点する。守備もしっかりしているしね。走者が出たら、必要以上に警戒させてエラーを誘い、そのチャンスをしっかりものにして確実に得点にしている。試合運びがうまいですよ。

日大三の戦略

一方の日大三はやはり、強打のチーム。4番の田中諒内野手の打力が目立ちますね。他の選手はバントや足も絡められる。去年のチームとの違いは、守備力が上がっていること。でもね、11年夏に優勝した時のような強打のチームではないんですよね。それでも「強打の日大三」と言ってもらえるのは、出場校の中で打力が目立っているから。だからこそ日大三らしく、クリーンアップの選手には打ってもらいたい。関東第一の坂本慎太郎投手が登板したら、どう打ち崩すかですね。

小倉全由監督の思い出

縁のある両校の対決。私が日大三を「強打」のチームに育てたのも、実は、関東第一の野球が原点なんです。私の日大三での現役時代は、右打者はコンパクトに振る野球で、ヘッドを返して振り切るバッティングなんてやらせてもらえなかった。高校時代はそれが正しいと思ってやっていたから、野球が全然面白くなかったんです。大学では野球を諦めようと思っていたら、当時の小枝守監督に声をかけてもらい、大学4年の時に学生コーチに。その後、81年に関東第一の監督に就任して練習を見ると、たいした選手がいるわけじゃないのに、右打者がホームランを打つんです。これは面白い! この野球だ! 細かく送るんじゃなく、ランナー二塁の時は積極的に甘いボールを打って得点した方が面白い。そう目覚めさせてくれたのが、関東第一の野球だったんです。

今でも覚えています。その後、97年に日大三の監督に就任した初日の練習。たくさんのOBが見守る中、「外野のネットを越える打球を打てるか? 打てないと甲子園に行けないぞ! さぁ、どこまで飛ばせるか打ってみろ!」ってね(笑い)。小倉の「強打の日大三」はそこから始まったんですよね。関東第一の野球が「強打の日大三」の原点なんですよ(笑い)。

東京の野球の魅力

準々決勝では、甲子園の大舞台で東京の野球を見せられる。こんな良いことはないんじゃないかって思うんです。「東京の野球はマナーがよくて一生懸命やって。本当にいい野球をやるよ」って。それをしっかりと見せてほしい。勝ち負けじゃなく、いい顔をして、周りから素晴らしいと思われる野球。それを、楽しみにしています。

◆小倉全由(おぐら・まさよし)1957年(昭32)4月10日生まれ、千葉県出身。日大三3年夏は背番号13の控え選手。5回戦で敗れ甲子園とは無縁だった。日大進学後は4年間、母校の学生コーチを務めた。日大三の元監督、小枝守氏の支援で81年12月に関東第一の監督に就任。12年間で春2度、夏2度甲子園に出場。97年日大三の監督に就任し、26年間で春7度、夏11度(優勝2度)甲子園に出場。両校通算で春9度、夏13度、計22度甲子園に出場し37勝20敗。23年3月に定年退職し、同年12月に侍ジャパンU18代表監督就任。

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