大相撲名古屋場所:安青錦が連勝を続け、新入幕からの快進撃
安青錦が名古屋場所で6連勝を達成し、新入幕から3場所連続で2ケタ勝利を記録。今後の活躍に期待が高まる。

2025年7月24日、IGアリーナで行われた大相撲名古屋場所12日目。東前頭15枚目の琴勝峰が小結・高安をはたき込み、2敗で首位タイを守った。初優勝を目指す琴勝峰は、13日目に新横綱・大の里との結びの一番が組まれた。
一方、東前頭筆頭の安青錦も西前頭4枚目の玉鷲を下手投げで下し、2敗をキープ。安青錦は19歳上の玉鷲に完勝し、6連勝を達成。立ち合いから突かれたものの、負けじと突いて相手の懐に入り込み、低い体勢で左下手をがっちりつかんで転がした。
安青錦は「自分の形になって落ち着いて取れた。最後の投げは感覚です」とコメント。初顔合わせの玉鷲に対して「40歳でやれるのは普通じゃない。圧力がすごい」と敬意を表した。八角理事長も「2本差しても無理には出ない。冷静だった」と評価した。
新入幕から大の里以来となる3場所連続2ケタ勝利を達成した安青錦は、八角理事長から「強いと思っていたし、ある程度やれると思っていた」と力を認められた。安青錦は「師匠(安治川親方)のおかげです」と感謝の意を述べた。
三役以上との対戦はすでに終えており、13日目は3敗の一山本戦。「ここで終わりではない」とウクライナ出身の新鋭は千秋楽まで勝ち続ける意欲を見せている。
今場所の優勝争いは、安青錦、琴勝峰を1差で大の里、平幕の一山本、熱海富士、草野が追う形となった。12日目を終えて3敗以内に6人が残るのは2003年名古屋場所以来の大混戦となっている。